ドイツ・メルヘン街道自転車の旅2015(その14)フランクフルトへドイツ鉄道で移動

5月7日(木) 雨 → 曇り → 晴れ クックスハーフェンからフランクフルトへドイツ鉄道で移動
昨日、急遽見つけた宿"Pension Meereswoge"で、ゆっくりと旅の疲れをとることができました。宿のご夫婦は年の頃、40代半ばの気さくな方々でした。朝食メニューは若干寂しさを感じましたが、宿泊客は私たち夫婦の他に1組くらいのようでまぁ仕方ないかなと。Wi-Fiも快適に使えたし、手頃な良い宿でした。
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昨晩遅くから雨が降り始め、出発の身支度お済ませても止む気配がありません。午前8時半過ぎにペンションを出発する。雨の中、GPSナビを頼りにクックスハーフェン駅に向かう。約7kmの道のりは、初めての土地ですが、ナビにしたがえばストレスフリーで進みます。午前9時過ぎにクックスハーフェン駅に到着する。同時に強烈な雨脚が到来し、間一髪豪雨を免れました。

さて、今日の行程は地図にも示すように、ブレーマーハーフェン・レーエ、ブレーメン、ハノーファー、ゲッチンゲン、カッセルの5つの駅を地域急行を乗り継ぐ、ドイツ鉄道ワンデイツアーです。自転車をそのままの形で専用車両に預け、あとはゆったりと約580kmの鉄道の旅を気ままに楽しみます。日本ですと東京から神戸までを快速、新快速を乗り継ぎ、一日かけて移動する、といったイメージです。

この鉄道の旅で大事なことは、ドイツ鉄道の一日割引券(現地では"Quer-durchs-Land Ticket"と呼ばれている)を利用することです。ドイツ鉄道には色々な種類の割引券があるようですが、ICE(ドイツ版新幹線)を使わずに、急行列車と普通列車の乗り継ぎに徹すると、州を跨いで一日でどこまで行ってもお一人様なら44€、本人を含む最大5人までのグループで利用できるお得な割引券があります。料金は一人増えるごとに8€ずつ加算されます。私たち夫婦の場合、プラス1名で料金は52€。一人当たり26€(約3400円)でドイツ国内を1日掛けて好きなだけ移動できます。日本でいうと「青春18きっぷ」のようなものですね。この切符を使うと、クックスハーフェンからフランクフルトまでが、通常料金のほぼ半額になります。
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乗車券の購入は写真のような自動販売機を利用します。この販売機が曲者というか、私自身はまだ十分に使いこなすまでに至っていません。英語を初め欧州の幾つかの言語で対応できるようになっています。今回も何とか"Quer-durchs-Land Ticket"を入手できました。自転車持ち込みの場合は、さらに一台4.5€の自転車乗券が必要です。
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午後9時39分、強雨の中をクックスハーフェン駅を出発です。今日は終日電車での移動なので、どんな雨が降ろうと構いません。昨日までの晴天と打って変わったような天候となり、ラッキーなスケジュールに感謝です。第一のり継ぎ駅、ブレーマーハーフェン・レーエ(Bremerhaven-Lehe)駅には約40分で到着。ホーム反対側には5分乗換でブレーメン行の急行列車に接続です。何と効率的か、とういうか際どいタイミングです。これも前日にドイツ鉄道のホームページで確認済みです。

午前10時18分、ブレーメン中央駅に到着する。乗り継ぎ時間が15分と余裕のつもりでしたが、エレベーターの動きが遅く、故障はしていないのですが、とにかく遅い。結構はらはらとする。ハノーファー行の列車のホームに辿着くものの、15両以上はあろうかの長い連結車です。自転車専用車両が見つからず先頭車両に向かって移動してると、発車間際になってしまい、女性の車掌さんがこっちだと呼び寄せてくれました。ぎりぎりセーフで乗り換え完了。自転車を固定具に固定し、荷物を持って2階客室に移ります。乗客が少なく専用列車での発車となりました。
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午前11時3分、ブレーメン中央駅を発車する。終着ハノーファー中央駅到着は午後0時36分の予定です。1時間半余りの旅程となるので、早速、昨晩残ったブドウとワインにおつまみを取り出して、家内と宴会モードに突入です。鉄道の移動は本当に楽なもんです。天候は回復に向かい、晴れ間も出てきました。ほろ酔い加減で車窓からの風景を楽しみます。時折、丘の中腹にお城が見えたりし、鉄道旅行もほろ酔い気分も手伝って結構楽しいものです。
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午後0時36分、列車は定刻通りにハノーファー中央駅に到着する。ドイツ鉄道はよく遅れるという話を聞いたことありますが、数少ない私の経験からは決してそんなことはないように思われます。ただし、エレベータの具合はこでも最悪の状態です。私たち以外にもサイクリストが何組もおり、結局駅員に連れられて他のサイクリストの方々とと一緒に駅構内の地下道を通って、ゲッチンゲン(Göttingen)行き列車ホームへ移動しました。めったに入れるところでないので興味津々。結構大きな空間が駅構内の地下には存在することが分かりました。
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ハノーファー中央駅で乗り継ぎ時間は約1時間あり、当初は自転車で街中を散策しようかと、家内とは話していましたが、ホーム間の移動に時間を取られてしまい、駅構内の見学に留めました。ハノーファーはドイツの重要な商工都市だけあって、中央駅の構内は溢れんばかりの人で一杯です。駅中のお店もたくさんあり、ちょうどお昼時とあって多くのビジネスパースンが、サンドイッチとコーヒーで昼ご飯を済ませていました。私たちも"Coffee to go"という店で1杯1.2€のコーヒーを買いホームのベンチでランチタイムです。

ゲッチンゲン行きの急行列車の反対側には、ベルリン行のICEが発車を待っており、ホームには20人以上の中国人観光客の集団が扉が開くのを今かと待っています。その賑やかなこと、日本に来る観光客と変わりません。ドイツでも爆買いをしているんでしょうか?興味あるところです。
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午後1時36分、ゲッチンゲンに向けて出発する。驚いたことに、ここから大勢のサイクリストが乗り込んできたのです。その多くが老夫婦です。世の中は平日なので、老夫婦が多いのは納得できますが、皆さん元気いっぱいの方々ばかりです。天候は回復し、車窓から眺めるドイツ中西部の田園風景は、新緑に映えてとても綺麗です。

ちょうど、この紀行文を書いている2015年7月から8月に掛けて、「世界の車窓から」という3分足らずの短い番組でドイツ鉄道の旅を毎晩放映していて、私たちの走ったメルヘン街道からロマンチック街道の沿線の風景が放映されています。それもICEではなく、急行列車の乗り継ぎの旅です。もう間もなく、最終目的地のフィッセンに到達しますが、タンポポや菜の花の咲き乱れ新緑の美しい時期の映像であり、どうやらこの番組の収録が、私たち旅行を含む期間に行われたような印象を持ちました。我が身のことのように番組を楽しんでいます。
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ゲッチンゲン駅には午後2時55分、6分遅れで到着する。ここからカッセル行の列車には約20分の乗継で余裕はあるものの、カッセル行の車両が3両で、ハノーファーからのサイクリストの集団に加え、発車間際になって下校時と思われる生徒たちが乗車してくるわで、社内は大変な喧噪です。どうにか自転車の固定場所は確保できたものの、しばらくの間、家内とは別々の席で何とか座ることができたというような状況でした。
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列車は丘陵地帯を進み、カッセルに到着する前に、ハンミュンデンの駅に到着。ここでハノーファーからのサイクリストの集団が全員降りたのです。彼らはなんと、私たちが走ったヴェーザー川自転車道をこれから走ろうという計画だということが分かりました。どうぞ楽しんできてくださいと、声を掛けたくなった次第です。ハンミュンデンからカッセルまで、列車はフルダ川を見下ろすように走るので、ちょうど2週間前にあの川に沿ったフルダ川自転車道をハンミュンデンに向けて走っていたのだなぁ、と思わず感慨にふけりました。
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午後4時13分、列車は定刻通りにカッセル中央駅に到着する。10分の乗り継ぎ時間で4時23分発のフランクフルト行列車に乗り込む。ここも結構綱渡りでした。ただし、勝手知ったるカッセル中央駅です。昇降階段なしの乗換なので難なく乗継完了です。フランクフルト中央駅到着予定時刻は午後6時37分、社内はゆったりと4人掛けのボックス席を確保できたので、2時間余りの乗車時間をまだ余っていたワインとおつまみで、家内と細やかに旅の無事をお祝いしました。
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列車は定刻よりも3分早く、午後6時34分にフランクフルト中央駅に到着する。定刻よりも早いというのは驚きです。今朝、午前9時39分にクックスハーフェンを出発し、途中5回の乗り継ぎを経て約9時間のドイツ鉄道の旅が終了しました。鈍行の旅も良いものですね。

5月20日から書き始めたこの紀行文も、次回を最終回にしたいと思います。

この記事へのコメント

伊太利屋次郎
2015年09月09日 18:41
無事にDBの割引チケットがゲットできたようですね。乗り換え時間が5,6分だと大変ですね。私たちもギリギリで飛び乗ったこともあります。でも,それが一本前の列車だったりして。
ICだと予約してバイクを載せられるようですね。ICEでは輪行袋に入れれば大丈夫のようです。ただし,バイク二台のスペースをどう確保するのか? 私たちも,乗り換えもありましたが,快速,各駅列車でも快適な旅でした。
私たちの旅で心残りだったのは,ゲッチンゲンを観光しなかったことです。大学の街には興味があったんですけど。
どるふぃんきっく
2015年09月10日 07:27
伊太利屋次郎さん
コメントありがとうございます。
特急を使わないDB旅行は、のんびりと楽しいものですね。車窓からの風景を楽しみながら、軽くワインとおつまみでほろ酔い気分は格別です。
フランクフルト中央駅で時間があったので、ICEの車内を覗いたところ連結部に2台分確保できそうなスペースがありました。一度くらいはICEにも乗ってみたいところです。