2016欧州自転車旅行記(5/7)

5月7日(土) 晴れ ストラスブール (Strasbourg)→カールスルーエ (Karlsruhe)
この日はライン河の左岸、フランス側の自転車道路をひたすら走る予定でした。フランスの自転車道路がどんなものなのか興味もあり、期待をして走り始めたのですが、フランス語の道路標識に馴染めず道に迷い、また、両国ともに舗装されていない硬い土道や細かな砂利道が続き、体力を消耗しました。さらに、強い陽射しと気温25℃を超える暑さの中を90km近く走り抜き、這々の体で宿に辿り着くという、今回の旅行で最も過酷な1日となりました。

家内も私も身体が対応しきれず、家内は軽度の熱中症にかかり、私も全身の倦怠感が翌日になっても解消されませんでした。2週間を超えるスケジュールと年齢を考慮すると、途中で列車を利用するなど、後になって考えると臨機応変に対応すれば回避策がいくらでもあったと反省しきりです。教訓的な一日になりました。今後に活かしたいと思います。

走行ルートiは概略以下の図の通りですが、一部はかなり逸脱しました。


午前9時20分に宿を出発する。ストラスブール市街へは昨日のルートを辿り、GoogleMapとGPSを頼りにフランス側の自転車道路を目指す。しかし、道路標識がドイツ語からフランス語に変わり、一気に訳が分からなくなり、矢印標識も少なく、いつの間にかルートを見失ってしまったようです。
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直進が良いのか、左折が正しいのか、地名も分からず標識の前で動けなくなってしまします。
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ナビゲーションのサービスのようなのですが、全く分かりません。小さくて良いので、英語表記もあるとありがたいのですが。
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試行錯誤を繰り返しながら、なんとかドリュゼナイム(Drusenheim)という地名の場所まで辿りつき、ここで渡河船を利用してドイツ側に移ることにしました。これはドイツ側の方が道路表示が分かり易く、道に迷うことはないだろうとの判断です。
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対岸はドイツです。
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渡し船。一度に車を7,8台載せることができます。
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ライン河はゆったりと北上しています。

ところが、思惑通りにはいきません。ライン河の土手沿いの道路が舗装されていないのです。これには驚きました。ゆったりと流れるライン河を眺めながら快適な走行を楽しもうと期待していたのですが、それどころではありません。ドイツ人のサイクルツーリストが何組もすれ違い、また追い越して行くのですが、彼らの自転車は、よく見るとタイヤはマウンテンバイクに近い幅広なもので、タイヤの溝が深く、多少道が凸凹していようが影響を受けることはないものだと分かりました。
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左手にライン川を間近に望み、眺めは良いのですが、何せご覧のような砂利交じりの固い土道です。細かな砂利の振動と抵抗が重なり疲れます。
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林の中に入っても砂利道は続きます。

午後1時過ぎに川の畔のベンチで昼食をとる。午後1時半過ぎには家内の自転車がパンク。30分でチューブ交換をするものの、暑さと疲労で頭がボーっとなりフラフラしながらの走行でした。幸い、ドイツ国内は道路標識がしっかりとしていて、時間は掛かりましたが道に迷わずにカールスルーエ郊外に入ることができました。Lidlでミネラルウォーター他を購入し、宿に到着したのは午後6時10分でした。走行距離88㎞、疲れ果てました。
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川の畔で日陰を見つけ大休止です。
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ドイツ国内の自転車用の道路標識を見ると安心します。

暑さと砂利道に翻弄された一日でした。

【走行データ】
走行距離:88.43km(累計:482.18km)
平均速度:16.3km/hr
最高速度:28.6km/hr

【カールスルーエ豆情報】

「近世」の古都と言われるこの町は、人口30万人のドイツでは大都市の部類に入ります。1715年、この地方の支配者カール・ウィルヘルム辺境伯が「人口都市」を作ろうとしたのが始まりで、中心にある城館から放射線状に22本の大通りが広がり、その先は碁盤の目のような道路が縦横に走っているのが特徴的です。

この城館の広大な敷地内に連邦憲法裁判所があります。日本の最高裁にあたります。ドイツは徹底した地方分権重視策をとっていて、中央政府の機能はベルリンに、中央銀行はフランクフルトに、そして最高裁判所はここに所在するという、日本のように全てが東京に一極集中するのとは大きく異なります。

そして、ドイツの現行憲法はこの憲法裁判所で審議された後、過去35回も改正されています。憲法解釈についてしばしば判断を求められており、「憲法駆け込み寺」と言われているそうです。日本で今、憲法改正の是非について喧々諤々の議論がなされています。安易なことは言えませんが、9条の改正にばかり議論が向い、金縛りのようになってしまっているようではないかとも思われます。ドイツにおいて過去35回の憲法改正がどのような内容なのか、詳しく調べていませんが、時代の変化に適合する憲法改正が行われているものと推察します。日本ももっと柔軟な考え方になるべきではないかとも思います。

カールスルーエは工科大学があることでも有名です。19世紀半ばに50年を掛けて完成したライン河の治水事業の頭脳となったのが、この大学だそうです。

カールスルーエの標高は116m。70km先のマンハイムが95m、さらにその先80kmのマインツが82mと、150kmの間の高低差が34mしかありません。勾配に換算すると、わずかに0.023%です。ライン河がゆったりと流れるのは、このようなほとんど勾配のない平坦な土地を流れていることからも理解できます。

(続く)
5月8日(日) カールスルーエ (Karlsruhe)→ハイデルベルク (Heiderberg)
http://dolphin-kick55.at.webry.info/201608/article_4.html

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