2016欧州自転車旅行記(5/12,13)

5月12日(木) 曇り後雨 コブレンツ (Koblenz)→ミュンヘン(München) 列車移動
旅の最後は列車移動です。今日はコブレンツからミュンヘンまでドイツ鉄道(DB)の快速列車を乗り継ぐ約8時間半の長い列車の旅となります。

午前5時45分に起床。宿を7時40分過ぎに出発し、コブレンツ中央駅に向かう。宿から7㎞程の距離を、前日の晩に作ったGooglemapのルートとGPSを頼りに迷うことなく走り、中央駅に到着する。
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宿を出て直ぐの橋の上からモーゼル川を望む。木々の緑に囲まれて静かに流れています。
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コブレンツ中央駅の駅舎。ドイツ鉄道の駅では、このようなレンガ造りの駅舎が多く見受けられます。
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コブレンツ中央駅の構内。ベーカリーやファーストフード店が並んでいます。
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9時2分発のフランクフルト中央駅行、地域快速列車に乗り込む。昨年もそうでしたが、半日以上をかけて長距離移動する場合、” Quer-Durchs-Land-Ticket”というチケットが便利でお得です。ドイツ国内を終日どこまでも何回も乗り換えができ、一人分の運賃は44€。私たち夫婦の場合は8€が加算されて52€です。ドイツ国内の好きなところに移動することができます。ただし、ICEのような特急列車は乗車できませんが。

例えば、コブレンツ-ミュンヘン間を通常料金で移動すると、一人約80€かかります。二人で利用する場合、108€もお得になります。しかも自転車は列車にそのまま積み込めるのです。ICEは輪行袋に収納しなければなりません。私たちのように急ぐ旅でなければ、このチケットは大変お得感があります。
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地域快速列車(Radional Express)の2nd Classの車内の様子です。シートは座り心地が良く、2階席からの眺めも良好で長旅の疲れを感じません。

コブレンツ中央駅を発車した列車は途中、マインツまでライン河左岸沿いに走ります。この間、幾つかの駅を停車しながら1時間余りでマインツ中央駅に到着します。左側の座席に座れば車窓からライン河と右岸斜面の古城を眺めることはできますが、なにせ停車駅が少なく、列車は時速100㎞を超えるスピードで走るので、車窓からの風景は流れるのように飛んでいきます。私たち夫婦が二日間かけて自転車で走ったコースを1時間余りで通過してしまうので、旅の情緒を楽しむ暇もありません。やはり、マイペースで走る自転車の旅が一番です。
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オーバーヴェーゼル(Oberwesel)駅に停車。シェーンブルク城のある町です。
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バハラッハ(Bachrach)駅に停車。5月10日の晩、この町に泊まりました。人口2000人余りの静かな町です。

フランクフルト中央駅には午前10時49分に到着する。フランクフルトは昨年、一昨年の自転車旅行の拠点でしたので、勝手知ったる唯一の駅です。乗換時間が40分ほどあったので、駅の周りを少し歩いてみました。
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フランクフルト中央駅に到着。都会の喧騒を感じます。

フランクフルトからはヴュルツブルク(Würzburg)、トロイヒトリンゲン(Treuchtlingen)の二駅で乗り継ぎ、ミュンヘンに向かいます。列車の運行は以下のようになります。
   11:30フランクフルト中央駅 → 13:21ヴュルツブルク中央駅
   13:41ヴュルツブルク中央駅 → 15:30トロイヒトリンゲン駅
   15:35トロイヒトリンゲン駅 → 17:35ミュンヘン中央駅

フランクフルトからヴュルツブルクまでの2時間弱の乗車区間では、車掌さんが2度も検札にやってきました。他の区間ももちろん1回は必ず検札にきます。無賃乗車や不正乗車を厳しく取り締まっているようです。

今年7月下旬に南部ドイツで立て続けにテロ事件が発生しましたが、いずれもヴュルツブルク-トロイヒトリンゲン間で起きたものです。一件はまさに私たちが乗車した地域快速列車の車内で起きた事件で、香港からの観光客が被害に遭いました。他の一件はアンスバッハという地方都市での自爆テロでした。ドイツはフランスよりは少しは安全かと思っていましたが、そういうわけでもなさそうです。
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グンツェンハウゼン(Gunzenhausen)駅に到着。一昨年、初めてドイツを自転車旅行した時にここに宿泊。泊まったのは1804年にゲーテが宿泊したという歴史の古い宿でした。この宿にパスポートを忘れ、翌日取りに戻ってきたという思い出の町です。

ミュンヘン中央駅には定刻よりも10分遅れの午後5時45分に到着。中央駅から徒歩5分のところに宿を取ったのですが、繁華街の真ん中とあってホテル内に2台の自転車を収納するスペースがありません。ホテルのスタッフとあれやこれやと交渉したのですが、結局、通りに面した歩道に駐輪用のパーツを用意しているからそれに固定するようにと、現場に連れて行かれて、その指示に従うことになりました。夕方から降り始めた雨は本降りとなり、翌日まで続き自転車はずぶ濡れです。旅行初日のホテルは中庭の屋根付きスペースを快く使わせてくれたのですが。大都市中心部に宿泊するときは、こんな状況も覚悟しなければなりません。

ホテルからマリエン広場までは徒歩10分程です。一息ついてからマリエン広場に向かい、細い路地を辿りミュンヘンでは誰もが一度は行く(?)「ホフブロイハウス(HOFBRÄUHAUS )」で晩ご飯です。ここには8年前に仕事の関係で来たことがあります。相変わらず大勢の人で賑わい、席を見つけるのに一苦労しました。選んだメニューは、豚の肩肉の塊と特大ソーセージ。生野菜が食べられないのがバランス的には問題です。
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ミュンヘンで一番のビアホールといわれる”ホフブロイハウス(Hofbräuhaus)”
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バイエルン地方の民族衣装を着た演奏者のライブ演奏。とにかく賑やかな音楽が鳴り響き、お客はビール片手に大騒ぎです。
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ヴィルスト(Würst):ソーセージのメニューです。

食事を済ませると午後9時を回っていて、飲食店の並ぶ路地は多くの人で賑わっていましたが、マリエン広場に出ると人影もまばら、ライトアップされた新市庁舎が印象的でした。
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マリエン広場に建つ新市庁舎のライトアップ。

5月13日(金) 雨のち曇り ミュンヘン(München)→神戸
昨晩からの冷たい雨が降り、気温は一気に10°近辺まで下がっているようです。この時期は寒暖の差が激しく驚きます。午後4時のフライトに余裕を持って間に合わせるには、観光は午前中までと考えていましたが、雨は一向にやむ気配を見せず、自転車での市街観光は取りやめて、お土産ショッピングを楽しもうということになりました。ミュンヘン観光はお天気の良いまたの機会にと。

宿からマリエン広場に向かって3,4分歩くと幅広い環状道路が走っていて、地下道をくぐり抜けるとカールス門の広場に出ます。この広場に面して大きなおもちゃ屋があり、まずは2月に生まれた初孫のおもちゃを選びに店内に入り、地下1階から2階までのフロアー全体を隈無く歩きました。軽くてかさばらない手軽なものはないかと探した結果、木製の手持ち用の玩具を購入。木製の玩具は豊富にそろえていました。さすが森の国ドイツです。

マリエン広場近くには"Kaufhof"というデパートがあり、地階にはお土産グッズが所狭しと並べられていました。中でもチョコレートは大小様々、いろいろな種類のものがあり、中には20%オフの日替わり品なども。どれを選ぶか苦労しました。結局、ここでお土産の全てを購入。空港で買うよりもずいぶんお得感があり、今回デパ地下がお土産買いの穴場だということが分かりました。
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マリエン広場の新市庁舎のカラクリ時計

帰国便はミュンヘン空港16:00発、ルフトハンザNH5852便です。自転車旅行者にとってルフトハンザがありがたいのは、自転車をそのまま預けられることです。空港で輪行袋に収納する必要がありません。以前は特殊荷物ということで100€の別料金を取られましたが、今は無料です。また、チェックインは一般とは別の特殊荷物扱いのカウンターなので、行列に並ばずに済むという利便性もあります。今回は余裕を持っていたつもりが、チェックインがギリギリとなり助かりました。

4月27日に日本を発って半月以上が経ちました。途中、家内が熱中症症状に見舞われたりし、体調を少し崩すこともありましたが、事故もなく無事に欧州5か国を巡るライン河自転車旅行を完走することができました。次の自転車の旅に向けて良い経験をすることもでき、収穫の大きい旅行でした。(完)

17日間の欧州自転車旅行記はこれで終了します。もし、最初から読んでくださった方がいらっしゃいましたら、長い間お付き合いいただきありがとうございました。

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