2017オーストリア・ドイツ自転車旅行記(8/6)

8月6日(日) 雨のち曇り ウィーン(Wien)  → バーデン(Baden)
今日は、ウィーンの音楽史に名を成したモーツァルト、ベートーベンをはじめ多くの音楽家が眠るウィーン中央墓地(Wiener Zentralfriedhof)を訪ねます。その後、リング内に戻り、シュテファン大聖堂近くにあるモーツァルトハウスを見学した後、ウィーンを離れ南西部の温泉保養地バーデン(Baden)に向かいます。

午前9時にホテルを出発する。どんよりとした厚い雲に覆われた空からは、今にも雨粒が落ちてきそうな朝です。ホテルから中央墓地までは約10kmの道のりです。Googlemapで自転車経路を検索し走り出す。7km程進んだところで、とうとう雨が本格的に降り出す。たまらずにバス停の軒下に避難し、雨具を身につける。レインシューズカバーも装着すれば、自転車走行に多少の不自由さを感じはするものの、雨対策として万全です。降りしきる雨の中、残り3kmを走る。Googlemapのナビがあるので、道に迷わずに進めます。ただし、中央墓地が広過ぎて、正面入口が分からずウロウロしました。午前10時に中央墓地第1号門に到着する。
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ウィーン中央墓地に向けてホテルを出発。日曜日の朝とあって人通りが少ない。右折専用レーンのある交差点では、このように直進する自転車用の専用レーンを設置しています。安全を確保でき安心です。
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自転車専用の信号機です。市内の大きな交差点には歩行者用とは別に、自転車専用レーンにこのような自転車マークの信号機が設置されています。ドイツも同様です。自転車に配慮した施策を徹底するお国柄ならではの光景です。


中央墓地はNHKの「旅するドイツ語」でも紹介され、別所哲也さんがベートーベンの墓に花を手向ける姿が印象に残っています。熱烈なファンだそうです。著名な音楽家の墓は、第2号門から入り正面の教会を目指して歩き、その中間点位の道路左側、32区画という一角に集中しています。中心に位置するのはモーツァルトの墓で、左にベートーベン、右にシューベルトの墓石が並びます。そして、周回路を挟みそれらを囲むようにしてブラームス、ヨハン・シュトラウス、ズッペなどの墓石が数10mの範囲で並んでいます。
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ウィーン中央墓地(Wiener Zentralfriedhof)にて。中央がモーツァルト、左にベートーベン、そして右にシューベルトが眠っています。18世紀後半から19世紀前半にかけて、古典派からロマン派へと音楽の歴史を大きく変革した大作曲家を前にして感激です。周回路を挟み、彼らを囲むようにしてブラームス、ヨハンシュトラウスとその家族、ブルックナー、ズッペなど著名な作曲家の墓が並んでいます。
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モーツァルトの墓。
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ベートーベンの墓。
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シューベルトの墓。
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中央はブラームス、左はヨハンシュトラウスの墓。
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中央墓地の通りの両側には一般人の墓が多数並んでいます。敷地面積は広大で、バスが運行されています。
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中央墓地の前を走るトラム。

午後0時前に中央墓地を出発し、ウィーン市街中心部のリングを目指す。一時小止みになっていた雨は走行途中、再び雨脚が強くなる。眼鏡に雨粒が付着し前が良く見えず、安全を確認しながらリング通りを目指す。トラムのレールにタイヤが取られるようなことがあると転倒します。午後1時にモーツァルトハウスに到着する。日本語ガイドにしたがって、1時間余りで見学を終える。詳しい説明は、その時は有り難いのですが、日が経つとすっかり忘れてしまいます。
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モーツァルトハウスの前で。ザルツブルク生まれのモーツァルトは、25歳の時にウィーンに移り住んだとのことです。240年前にこの家にモーツァルトの日常があったんですね。


午後3時前に聖ペーター教会に入ると、オルガンとソプラノの演奏が始まり、しばらくの間、二人の演奏を楽しみました。市街中心部をウロウロしているうちに午後4時近くになり、少々慌てながら準備を整え今晩の宿泊先、ウィーン郊外のバーデンに向かう。
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バーデンに向けてウィーン市街を出発する。
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自転車はウィーン市民の生活の足として欠かせない交通手段の一つとなっているようです。ウィーン市街の主要道路にはご覧のように、赤や緑で塗り分けられ十分な道幅を有する自転車ゾーンが確保されています。車はこれを意識せずに街中を運転することはできないでしょう。


バーデンまでは30km余りの道のりです。Googlemapで自転車ルートを検索したものの、途中、高速道路並みのスピードで車が行き交う国道17号線を走る部分もあり、さすがに緊張しました。雨が上がったのが幸いでした。
ルートはざっくりこんな感じです。https://goo.gl/maps/Eo2mVPu1oSp
午後6時頃、バーデン市内に入り宿泊先のホテルに到着する。
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ウィーン郊外をバーデンに向けて走る。市街地を抜けしばらく進むと一面の牧草地が広がり、国道以外の道路はご覧のように車とすれ違うことはありません。
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バーデンに近づくにつれて自転車道路には”ユーロ・ヴェロ9”という標識を頻繁に見かけました。ユーロ・ヴェロはヨーロッパ全土を12の長距離ルートで結ばれた自転車道路の総称です。ユーロ・ヴェロ9は、バルト海からアドリア海までの南北約1900kmを結ぶ”アンバー・ルート”と呼ばれるもので、今回そのわずかな部分を走ったことになります。
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バーデンに近づく林の中で、ツーリングを楽しむ親子連れとすれ違う。


宿の主人に近くのワイン居酒屋を教えてもらい、オーストリアで初めての“ホイリゲ(Heurige)”で、自家製ワインと家庭料理で晩御飯を楽しみました。(続く)
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晩御飯は宿の主人から教えてもらった近所の”ホイリゲ”で。”ホイリゲ”とはワイン醸造所の敷地内にあるワイン居酒屋です。料理は、ソーセージ、生ハム、チーズ、サラダ、漬物など自家製の家庭料理が並び、対面で注文し、自分のテーブルに持ち帰ります。
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太い原木の梁と白壁で囲まれた室内は、照明も薄暗くなかなか落ち着いたいい感じです。このホイリゲの歴史を感じます。
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月曜日の7時半過ぎの店の中はほぼ満席で、恐らく地元の人たちがワイン片手に晩御飯と団欒を楽しんでいました。

走行距離:50.50km (累積走行距離:123.6km)

8月7日(月) 終日バーデン(Baden)観光
http://dolphin-kick55.at.webry.info/201711/article_3.html

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