2017オーストリア・ドイツ自転車旅行記(8/7)

8月7日(月) 晴れ 終日バーデン(Baden)観光
今日は終日ポタリングしながらバーデン観光を楽しみます。ウィーン市街から30km余りに位置するバーデンは、その名の通り温泉の湧き出る街で昔からの温泉保養地です。モーツァルトやベートーベンもこの地に足繁くやって来たそうです。ベートーベンは、1821、22、23年の夏にこの地で第9交響曲、荘厳ミサ曲を作曲したそうです。

NHKテレビドイツ語講座「旅するドイツ語」では、6月に2回に分けてバーデンが詳しく紹介されました。今回の旅行はその映像とテキストを参考に1日かけて、じっくりとバーデンの街を楽しむことにしました。緑の多い静かな小さな街で、ポタリングには絶好のスポットです。


朝から雲ひとつない絶好の観光日和。まずはシュテファン教区教会に向かう。モーツァルトの有名な賛美歌「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、当時この教会の聖歌隊指揮者ために作曲されたものだそうです。
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聖シュテファン教区教会。「旅するドイツ語」では、別所哲也さんとスザンネさんの教会合唱団の方々とのインタビューと、パイプオルガンの伴奏で演奏された「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が放送されました。私たちが訪れた時は、午前中早い時間だったこともあり、誰もいない静寂な空間を楽しむことができました。
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聖シュテファン教区教会の内陣。教区教会ということもあってか簡素な印象を持ちました。
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教会内部の支柱の装飾。
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1791年、モーツァルトは彼の友人であり、当時この教会の聖歌隊指揮者であったアントン・シュトールのために「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を書いたと記されています。モーツァルトの妻、コンスタンツェが療養のためバーデンに滞在した時にシュトールが親身に世話をしたとのことです。
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モーツァルト直筆の「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の楽譜の一部です。もちろんレプリカだと思いますが、とても繊細な音符が並び美しい楽譜です。モーツァルトの性格が表れているものと想像します。翌日、ウィーンのベートーベンハウスで見たベートーベンの楽譜をは対照的でした。


教会を出た後、街の中心地に向かう。と言っても、人口2万5千人の小さな町です。市立劇場の前を通り過ぎ、マルクト広場近くにあるベートーベンハウスを目指したのですが、なんと月曜日は休館日ということで、残念ながら中に入ることはできませんでした。
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バーデン市立劇場。オペレッタが上演されるそうです。
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ベートーベンハウスです。この家の2階がベートーベンの仕事場で、この建屋のから第9交響曲が生まれたと想像すると、人間の創造力というものはとてつもなく大きいものなのだと感慨一入です。
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ベートーベンは、1821,1822,1823年の夏にここに滞在したと記されています。
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マルクト広場の中心に立つペスト塔。白亜の塔と紺碧の青空のコントラストがとても美しく感じられましたが、ウィーンと同様、この地にもペストの猛威が襲ったことを想像すると恐ろしくなります。


街の北側にはクアパークという公園が広がり、市民の憩いの場所となっているようです。”Beethoven weg(ベートーベンの小道)”という緩やかな小道を進むと小高い丘の上にベートーベンテンプルがあります。ここからバーデン市内と遠くオーストリア・アルプス方面を望むことができます。お天気もよく、更にもう一段上ったところの展望台のベンチで昼食休憩です。
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クアパークにある「ワルツの始祖」ヨーゼフ・ランナー(左)と「ワルツの父」ヨハン・シュトラウス1世(右)の像。ウィンナーワルツの創始者の名を争った二人だそうですが、若いころは仲が良かったとのことです。
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ランナーー・シュトラウス像の右を進むと”Beethoven weg”の細い小道に出会います。ここを上って行くとベートーベンテンプルです。
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小道からベートーベンテンプルを望む。テンプルといっても東屋のようなもので、円形状の建物の内側にベンチがあるだけです。
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テンプルの正面の壁に掲げられたベートーベンのデスマスク。
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ベートーベンテンプルからバーデン市内を望む。遠くの山並みはオーストリア・アルプスの一部ではないかと思います。
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クアパークの西隣にはオーストリア随一のカジノがあります。昼間なので閑散としていましたが、夜になるとどうなるのか興味津々。


バーデンにやって来た大きな目的の一つは、"RoemerTherme(ローマ温泉)"で午後のひと時をゆったりと温泉気分を味わうことだったのですが、残念ながら次の週まで改修工事中ということで入れませんでした。近くに温水プールがあるということを聞き、せっかく水着を持ってきたのでそちらに行くことに。
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Thermostadtbaden(市民温水プール)

午後2時半過ぎに"Thermostadtbaden"という、「バーデン市立市民温泉プール」に到着する。ロッカー使用量を含めて1人1000円弱という入場料で終日遊べることからか、たくさんの家族連れで賑わっていました。50m以上の矩形上のプールが並び、そのうちひとつには5mと10mの飛込み台があり、飛び込みも楽しめます。中央には大きな円形の温めのプールがあり、中心部分はジャグジー付きの暖かい温水が流れ、お年寄りはもっぱらここで温もっています。プールを囲むようにして人工の砂浜があります。ここで2時間ほど温浴を楽しんだ後は、マルクト広場のレストランでオーストリア料理を楽しみ、バーデンの観光を終えました。(続く)

走行距離:15.9km(累積走行距離:139.5km)

8月8日(水) バーデンから再びウィーンへ戻る
http://dolphin-kick55.at.webry.info/201712/article_1.html

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