2017オーストリア・ドイツ自転車旅行記(8/17)

8月17日(木) 晴れ オーバートラウン(Obertraun)→クリッペンシュタイン山(Krippenstein)→ハルシュタット(Hallstatt)→バート・ゴイザーン(Bad Goisern)
いよいよオーストリア・ドイツ自転車旅行もあと2日となりました。最終日はミュンヘンまでの移動日ですから、観光を楽しむのは今日が最後となります。ハルシュタット湖周辺は、「ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」という名で登録されている、8つあるオーストリアの世界文化遺産の一つです。

まず、ロープウェイでダッハシュタイン(Dachstein)山塊の一つクリッペンシュタイン山(Krippenstein)に登り、「ファイブ・フィンガー」という標高2000mを超える絶壁からの眺望を楽しみます。午後はハルシュタットの街に戻り街を散策後、オーストリア鉄道で最後の宿泊地バート・ゴイザーン(Bad Goisern)向かいます。


午前6時前に起床。民泊なので、朝食は自分達で用意しなければなりません。オーストリアやドイツで一番の働き者と言われている(?)パン屋さん(ベーカライ)は朝が早い。宿から自転車で10分ほどのパン屋さんに6時半過ぎに行くと、すでに出来立ての多種多様なパンが並べられ、数人の客が訪れていました。

地元のスーパーは午前7時に開店し、ミルク、野菜、果物、生ハム、チーズを買って宿に戻る。キッチンには調理用具が一通り揃っていて、家内と娘が手際よく準備をしてくれて、しっかりと1日の準備が整う。9時半過ぎに宿を出発し、ロープウェイ乗り場に向かう。
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オーバートラウンの民泊の家。この二階部分に宿泊。キッチンの調理器具など整っていて長期滞在型の宿です。


街中を通り抜けると上り坂がはじまり、最後は10%を超えるような急勾配が続きましたが、朝一ということもあり、息咳切りながらもなんとか家族全員上りきりました。ロープウェイ駅まで自転車で向かう場合、覚悟が必要です。
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ダッハシュタインのロープウェイ乗り場駅。大型のゴンドラですが、大勢の観光客で長蛇の列をなして並んでいました。乗車まで10分以上は掛かったかと。
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ロープウェイは標高約500mのオーバートラウンの町から標高2109mのクリッペンシュタイン山頂に向けて一気に高度を上げる。小さな町の家並みがマッチ箱のように見えます。

ロープウェイを乗り継ぎ、午前11時前にクリッペンシュタイン山頂駅に到着する。目の前にはダッハシュタイン山塊が広がり、初めて見る異様な風景に驚きました。恐らくアルプス造山運動の中で生まれた山塊でしょうが、それぞれが個性ある山容を成し、これほど違うのは不思議です。石灰岩質の山だからかもしれません。
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クリッペンシュタイン山頂駅付近からダッハシュタイン山塊を望む。アルプスの東部に位置するこの山並みは約30km四方全体が石灰岩で構成されているカルスト山塊だそうです。道理で山肌が灰色になっているわけです。中央右には大きな氷河が見られます。
ダッハシュタイン山塊の山並みを動画でもどうぞ。
https://youtu.be/hs0dOUcaLco

山頂駅からファイブフィンガーまでは徒歩で30分ほどです。しばらく歩くと眼下にハルシュタット湖が現れます。ファイブフィンガーは、ハルシュタット湖側に面した絶壁に鉄製の覗き見台が5本伸びていることから、こう呼ばれています。その先端に行くと足がすくみますが、ザルツカンマーグートの絶景を楽しむことができます。
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眼下にハルシュタット湖を見下ろす。湖の向こうの山々を縫うようにして走ってきました。
クリッペンシュタイン山頂からのハルシュタット湖を動画でもどうぞ。
https://youtu.be/EXZhPt_cx3M

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クリッペンシュタイン山の絶壁に突き出したファイブフィンガー。
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ファイブフィンガーでハルシュタット湖をバックに記念撮影。


ファイブフィンガーの展望を満喫し、山頂駅に引き返す途中、左に分岐しピークに通じる方向からパワーカイトが飛び立つシーンが目に入る。ハルシュタット湖に面した絶壁を利用してパワーカイト愛好家の絶好のスポットになっているようです。そういえば、ロープウェイの乗客の中に巨大なリュックを背負うモサモサした男女が目立っていましたが、この人達なんですね。標高差約1500mの風まかせの気儘な空の散歩を楽しむ人達の姿を何枚か紹介します。
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この芝生の緩斜面を利用して飛び立ちます。近くで見るとカイトの大きさに驚きます。幅は10mくらいはあるでしょうか。
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斜面を飛び立つとまずはハルシュタット湖を真下に眺めながらしばらく下降します。
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絶壁を少し離れると、上昇気流に乗ってクリッペンシュタイン山頂を遥かに超えて舞い上がります。あとはこの気流をうまく利用してカイトを操り自由気ままな空の散歩です。

ダッハシュタイン山塊とハルシュタット湖を背景に飛び交うパワーカイトを暫し眺めた後、山頂駅に戻り、第3ロープウェイで最終駅を往復する。12時半過ぎに昼食休憩。午後1時45分発のロープウェイでクリッペンシュタイン山頂を後にする。世界遺産の眺望を十分に堪能しました。
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ロープウェイ山頂駅に向かう。


午後2時過ぎに山麓駅を出発、湖南岸の道を走り7km先のハルシュタットの街に向かう。昨日同様、街は観光客で溢れています。山肌の狭い空間に家が建ち並ぶ人口800人の町の中心部は、30分もあれば隅々まで歩くことができます。教会を見学後、高台の散策路から湖の向こうに聳えるクリッペンシュタイン山を眺め、再び街中に戻る。
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オーバートラウンからハルシュタットへ向けて湖畔の自転車道を走る。
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ハルシュタットの街に入ると観光客が溢れています。
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ハルシュタットのマルクト広場。町は湖畔のわずかな土地に山肌も利用して家並みが作られ、間近に岩塩坑の山が迫ってきます。
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静かな湖面の先に午前中に登ったクリッペンシュタイン山頂が見通せます。

午後4時過ぎにハルシュタットを出発し、オーストリア鉄道のオーバートラウン駅に向かう。午後5時4分発のリンツ行きローカル線に乗車し、本日の宿泊地、バート・ゴイザーン(Bad Goisern)に向かう。駅近くのスーパーでワインと果物を購入し、午後6時過ぎに宿に到着。

明日はいよいよ帰国です。(続く)

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オーバートラウンーダッハシュタイン駅にて。自転車旅行をする親子連れが下車。今回の旅行では、このような小学生くらいの子供を連れて自転車旅行を楽しむ親子連れを頻繁に出会いました。自転車文化の浸透したお国柄ならではの光景です。
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リンツ行きのローカル線に乗車。自転車車両は余裕のスペースです。
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バート・ゴイザーンの宿の庭先で。ベランダの手すりに綺麗な花が植えられていて、旅の疲れを癒してくれます。

走行距離:13.5km(累積走行距離:565.5km)


8月18日(金) バート・ゴイゼルン(Bad Goisern)→ミュンヘン(München)
http://dolphin-kick55.at.webry.info/201807/article_3.html

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