ひわさうみがめトライアスロン2018

徳島県美波町で開催される「ひわさうみがめトライアスロン大会」に参加しました。9年連続10回目の出場となります。3年前、台風の余波で大波に恐怖を覚え、スイムでリタイアし連続完走記録は6でストップしてしまいましたが、一昨年、昨年は再び完走、新たな挑戦が始まっています。

今年も800人近くの老若男女が全国から集まり、トップアスリートは順位を競い、一般参加者は自己への挑戦、完走を目指し熱いレースが展開されました。兎にも角にも7月半ばからの「命にかかわる酷暑」に美波町も見舞われ、想定外の厳しいレースとなりました。それでもスイム、バイクは事前のトレーニングの成果が現れ、気持ちよく泳ぎ、走ることができ、タイムも去年の記録を上回りました。悲惨だったのはランです。最高気温が35℃を超える中、河原沿いの日陰の全くない走路で、真夏の太陽に焼け付けられて走る10kmの道のりは灼熱地獄そのものでした。恐らく、体感温度は40℃を超えていたのではないでしょうか。エイドステーションのスタッフの皆さんや沿道の地元の皆さんの応援に支えられて、何とか完走することができました。


7月14日(土)晴れ
今年もトライアスロン仲間のMKさんとMIさんの3人での参加です。MIさんがセダンに買い替えたということで、今年は車2台での現地入り。私はMKさんの車に便乗させていただき美波町に向かう。午前10時前に神戸を出発し、阪神高速から神戸淡路鳴門高速道に入ると明石海峡大橋を横断、淡路島を一気に縦断し、徳島自動車道から徳島市内に入ります。ここまでは2時間足らずですが、徳島から美波町までの国道11号と55号の道のりがいつもながら長く感じます。

12時少し前に、例年通り「ラーメン東大」の沖浜店に入り昼食休憩です。とにかく暑い。この暑さはただ事ではないと、車を出たとたんに直感します。徳島ラーメンに餃子・ライス付きのメニューを注文する。この店は生卵食べ放題と、卵かけご飯の好きな私にとってはありがたいサービスです。
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「ラーメン東大」の徳島ラーメン。コッテリスープに牛肉たっぷりのheavyな一品です。

国道55号バイパスラインの流れが例年になく順調で、美波町には午後2時前に到着する。まずは、これもいつもの「ウミガメ荘」に直行し駐車場を確保した後、美波町役場で受付を済ませる。そうこうしているうちにMIさんも到着する。

午後3時半のバスでバイクコース下見ツアーに出発する。今年で連続10回の出場といっても、バイクコースの南阿波サンラインは、変化に富んだアップダウンの続くコースを隅々まで記憶しておくのは至難の技です。太平洋を望む海岸線沿いのコースを景色も楽しみながら、コースをチェックします。これまでの記憶もよみがえり、コースのイメージが固まってきます。

ひわさのバイクコースは、国内で多数あるトライアスロン大会の中でも最も厳しいコースの一つといわれていて、単にペダルを踏んで40km走れば良いというものではありません。そこがひわさの大会の魅力でもあるのですが。そういうわけで、事前にバイクの山登りトレーニングをしっかりとやっておくことが、重要な事前準備の一つであり、バイクコースの下見ツアーは毎年欠かすことのできない直前準備です。
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南阿波サンラインから太平洋を望む。沖に見えるのは牟岐大島です。
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大会前日、美波町は町をあげての「ひわさうみがめ祭り」で賑わっています。大浜海岸ではウミガメの上陸・産卵を祈願する神事が執り行われていました。大きな水槽のウミガメが海に放たれるようです。

午後5時から公民館ホールで開会式が始まります。毎年、冒頭に地元の阿波踊り「うしお連」の皆さんの歓迎が大会の雰囲気を盛り上げてくれます。開会式の儀式、その後の競技説明は例年通りです。最近では、歓迎阿波踊りを見るのが楽しみで開会式に参加していると言っても良いかもしれません。
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開会式に先立って地元「うしお連」の皆さんの阿波踊りを楽しめます。

「女踊り」を動画でどうぞ。軽やかな女踊りはとても魅力的です。
https://youtu.be/hAfaawHYrsA
「男踊り」はこちらです。男踊りは中腰でのダイナミックな動きが特徴的です。
https://youtu.be/VuPFTE3L5bU
クライマックスは子供たちや中学生も加わり、賑やかな舞台です。伝統芸能がうまく引き継がれていく姿を見ているようですね。伝統芸能の伝承はとても大事なことだと思います。
https://youtu.be/3klbAJWdwew

7月15日(日)晴れ
午前5時半過ぎに起床。大会当日の朝は、10年目を迎えたとはいえ緊張します。窓から大浜海岸を眺めると快晴の空の下、穏やかな海面が広がっています。昨日同様、気温はぐんぐん上がるでしょうが、朝一番のスイムはそれほど苦労をしなくてすみそうです。6時に朝食。7時過ぎから宿の前で最終準備を整える。トランジション会場の八幡神社境内までは数分の距離なので準備は余裕をもってできます。
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最終準備をすませて、いざ出陣です。

1.スイム競技
午前8時15分から30分間、小浜海岸でスイムのウォームアップが始まります。水温は26℃とのことで、スイム競技には最適の温度です。沖合まで何度か往復し、身体を海水に慣らします。スイム競技のコースは、大浜海岸から恵比須洞方面の沖合750mの往復です。一昨年から100m毎に小さなブイが置かれ、まずはこれを右手に見ながら750m先の大きなブイを目指します。
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スイム競技コース。実際は直線ではなく、少し右へ湾曲しています。

午後9時、エアホーンの合図に第1ウェーブがスタート。ひわさの大会は参加者を4つのウェーブに分け2分間隔でスタートします。スタート直後の水中バトルを緩和するための措置です。私は第3ウェーブ。エアホーンと同時に雄叫びをあげて海に飛び込む。今年の大浜海岸はとても穏やかで気持ちのよいスタートを切ることができ、また、100m毎のブイも容易に確認することができました。

400m地点のブイを過ぎた頃からうねりが少し大きくなったものの、過去の大会と比較し最も波の穏やかなレースになったと思います。スタート直後は、テンションが上がり、多少のバトルもあるので落ち着きませんが、今回はこれまでで一番リラックスして泳ぐことができました。

750m地点のブイを折り返すと、引き潮の流れに多少押し戻されるような感覚はあるものの、引き続きリラックスしながら岸に向かう。驚くことに、今年は前のウェーブの選手を追い抜く機会も多く、また、終始楽しい気分で泳ぐことができ、調子の良さを実感しました。

昨年よりも2分以上速いタイムで岸に上がり、トランジションでウェットスーツを脱いでいると、なんとMIさんが戻ってくるではないですか。2分早くスタートしたMIさんよりも早く戻ってきたことになります。

2.バイク競技
バイクコースは美波町の風光明媚な南阿波サンラインを舞台に、牟岐町までの往復40kmのコースです。
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平坦な日和佐の街を3km余り走ると、いよいよサンラインです。千羽トンネルを越え、第1展望台(B点)までの標高差約150mの急坂を一気に登る。いきなり、勾配9%の急登が待ち構え、途中、さらに勾配10%の難所を越えて千羽トンネルに入る。トンネル内の上りは緩やかになり、ここで少し息を落ち着かせをながらペダルを踏み、再び上り勾配を上げて第1展望台に向かう。今回は抜かれるよりも抜く方が多く、バイクの調子もスイム同様、良い感じです。事前の六甲ケーブル下の坂上りと六甲山山頂バイクトレーニングの成果と実感しました。

第1展望台から緩やかな下り勾配をしばらく進むと、標高差約100mの急坂を一気に下る。最高点までの急登を終えた後のこの下りは快適そのものです。太平洋に浮かぶ牟岐大島を眺めながら時速50kmを超える高速走行を楽しみます。

鞍部から少し上ったところに第1エイドがあります。地元の中学生がボランティアで水、スポーツドリンクを手渡してくれます。給水を受けるとすぐに第2の急登が現れます。初参加の方は、いきなりの減速と急勾配で手押しになってしまうこともよく見かけられます。長く続くわけではないので、少し踏ん張れば越えられるのですが。

その後は小さなアップダウンを繰り返しながら、全体としては牟岐町の折り返し地点まで下り勾配となります。折り返し後は逆に第一展望台まで粘りの上りが続きます。第一展望台手前の約2kmの急坂は頑張りどころです。昨年はフロントディレイラーの不調で苦労しましたが、今年は比較的余裕を持って上りきることができました。

第1展望台から一気に下る。ここでは時速60km近くまで速度を上げるので、一歩間違えると大事故になりかねません。千羽トンネル内で前方のバイクと一定の距離を保って走行中に、右横をかすめるような追い抜きに会い危うく転倒するところでした。トンネル内ということで一層注意深く走行しなければならないところ、このような危険行為は厳に慎むべきです。スポーツはルール、マナーを守ることで誰もが楽しむことができるのですから。初めてこんな経験をしました。

南阿波サンラインを下り日和佐の街並みに入ると、地元の方の応援を受けながらトランジションに向かう。次のランに向けて余力を残しながら走る。

3.ラン競技
ランコースは日和佐川の左岸の平坦な道を走る往復10kmのコースです。
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時刻は午前11時を回り、真夏の太陽はギラギラと照り付けてきます。予報では最高気温は35℃です。走路には日陰はほとんどなく、道路からの照り返しをモロに受けるので、体感温度は40℃を軽く超えるのではないかと思います。走り出すと風はほとんどなく、熱波が身体を包み込むような感覚を覚えます。

ランコースには1~2km間隔でエイドがあり、水、スポーツドリンク、塩分タブレット、梅干し、バナナなどとともに、氷嚢、水濡れスポンジが用意されています。今回はエイドに着くたびに水を補給し、氷嚢やスポンジをウェアの下に入れ、最後に首筋から頭にかけて水を掛けてもらう。これだけの酷暑の中では、スポーツドリンクよりも冷たい水の方が飲みやすく、一緒に塩分タブレットを補給すると力が湧いてくることに、初めて気づきました。

また、途中、道路沿いの地元の方が自宅から水道水を引いてきて、シャワーやホースで水掛けをしてくれたのがとてもありがたかったです。毎年のことですが、今年ほどありがたく感じたことはありません。

4kmを過ぎた時点でMKさんとすれ違う。MKさんも相当しんどそう。ハイタッチでお互いに激励する。しばらくして次のエイドでMIさんとすれ違う。MIさんもこの暑さに信じられないと、いつになく弱気です。

スイム、バイクでは抜かれるよりも抜く方が多かったのですが、ランに入ってあれよあれよとごぼう抜きのように抜かれてしまう。順位や記録に拘るのではなく、3種目の競技を楽しみ、完走することを目的としているとはいえ、これほどまで抜かれていくとテンションも下がります。他の人たちも酷暑の条件は同じなのですから。

ランでこれほど失速するのは、明らかに練習不足の結果です。そもそも苦手のランは、事前に積極的に練習をしようという気になれなかったのが本音です。ランに対する苦手意識は抜けきれず、どうしても後回しになってしまった、そのツケが結果として明らかになったということです。

5km地点から300m先に折り返し点があり、失速しながらもなんとか折り返す。あと残りは4.7kmです。ホット気が楽になり、ゴールを目指すモチベーションが上がります。相変わらず厳しい暑さは続きましたが、後半も各エイドで生き返りながらゴール、3年連続9回目の完走を達成しました。

来年に向けての課題は明確です。ランの走力アップに真剣に取り組む必要があります。スイム、バイクは現状維持+αを目標に、ランでは凌ぎ易い季節になったら自宅近くでのランニングに取り組もうと考えています。スポーツクラブのランニングマシンは走力アップに対して効果は期待できないでしょう。やはり、マシンに頼らず実際に地面を蹴り、自力で前に進み、スピードを上げることを意識しながらのトレーニングが重要のようです。来年はどんなレースになるのか、楽しみです。

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